外見と恋愛対象の話。
会社を辞めた話の中に記した腹が立った話は表題の件です。
私は生物学的には女と分類される側の人間です。
いつからか、この"生物学上~"という言葉が中二的扱いを受けるようになり、自身を表す表現を失った感じがしました。なので最近は自身の性別は表記することを避けたりしてきました。私の中ではもう、私はどちらでもありません。
確かに体は悔しいことに女なのだけれども、心はほぼほぼ男です。
ほぼほぼ、というどっちつかずな表現をしたのは
・自身でもどちらなのかわかりかねる時がある
・というかもうどっちでもいいんです
・性別という概念でいちいち線引きをするのってそろそろ馬鹿馬鹿しくないですか
・とにかくもう、どうでもいいんです
といった具合なのです。
なので、私の事はどちらと思って頂いても構わないし、どちらでもないと思って頂いても構いません。
またもや前置きが長くなりましたが、以前いた会社で言われて腹が立ったし悲しかった言葉。だいたいこんな感じの会話でした。
「君は女の子なのにスカートははかないの?」
「好きじゃないし動きにくいのではきません。」
「どうして?スカートはいたらいいじゃない、女の子なんだから」
「ズボンが好きなので」
「なんで?女の子が好きなの?」
「別にそういうわけではないですけど」
「よくわかんないなあ。スカートはけばいいじゃない」
こんな感じでした。
逐一言いたいことがありすぎますが、会話の相手は人事部長です。
定年も間近のお年寄りですから仕方ないと己に言い聞かせましたが、所謂世間の目ってやっぱりこうなのかなって思いました。3年くらい前の話ですが。
男の子っぽい恰好をしていたら、(この表記はあまり好きじゃないのですが)レズなのかなって思われる、まだまだそんな世の中なのでしょうか。
でも私が女性の分類でラッキーと思ってしまったのは、ズボンをはいているからといって異端的な扱いはされないよねって点。
ファッションとしてスカートをはく男性はビジュアル系とかでなくても最近増えてきてはいるけれど、まだまだ世間一般からは驚きの目で見られていると思う。
その点私はズボンをはいているからといって好奇の目で見られることは、まずないじゃないですか。
自らの女性性を憎みながらも、こうして女でよかったと少なからず感じている自分がいるので、前述のように自身を女ではないと言い切れない私がいるんです。
何着たっていいじゃんね、お前らだって好きなもの食って好きなもの着てるだろってね。
恋愛対象の話ですが、無理やり型に押し込めるのであれば、私はたぶんFTMゲイってやつになるのだと思います。心はほぼほぼ男ですが、恋愛対象もたぶん男の子なんです。
生々しい話になっちゃいますが、事に及ぶ際に自分が下になるのは御免なんです。
男の子になりたいです、はっきり言って。
だけど別に、女の子が好きなわけでもないのです。どっちも好きかもしれないけれど。
こんな私ですから、まともなお付き合いはできませんし、ここ数年人を好きになった記憶もありません。恋愛なんてものは忘れてしまった。
だからといってこんなこと誰にも相談できないし、こんな厄介な気持ちを抱えているのは世界で私だけなのではなかろうかという気持ちになることもあります。
そういう時にユニセックスなお洋服を着ているお兄さんとか眺めて『この人はなんでスカートはいてんのやろ』と考えては『ああ、この人も私と同じなのかもしれない』なんて気持ちになっては救われたりもします。
ていうかさ、そういう人と出会えたらいいんじゃんねって思うんです。笑
でもこういう厄介な性癖(とはまたちょっと違うけど、便宜上)って、そうそう言い出せることでもないし、それこそ関係を持ってからではないと暴露(というのもなんだかなあ)できない内容ですよね。そういう場に行って出会うしかないのかなあ。
わかった上で受け入れてくれるノーマルな人っていうのは私はイヤです。
結局、"わかったふり"にしか感じられないし気持ちが悪いです。
面倒くさいね、私!知ってたけどめっちゃめんどくさい!!
でもね、私からしたら
男と恋愛してセックスして結婚して子ども作れって世の中のほうがよっぽど面倒くさいです!!!!!!
男と恋愛できなくたって!結婚できなくたって!子ども作らなくたって!幸せです私!!!
幸せって人それぞれだし、無理して世間と同じになる必要ないし、なんでそうしなくちゃいけないのかわからないです!
結婚せず子どもも無しで老後どうすんのとか言う奴、お前は結婚相手と子どもを老後に便利な何かやと思ってんのか?!気持ち悪いな!!
私は老後まで生きるつもりありませんから余計なご心配、ありがとうございます~!!
ちなみに。
流行っているのかなんなのか知りませんが、中性的な男子。
あれってファッションホモ的なアレでしょ?少なくとも私にはそう映ります。
どちらかというと不快です。
でも私もそう映っているのだろうなって思います。
生きづらい世の中ですが、お互いこれからも精進していきましょうね。